PRESSRELEASE プレスリリース
<調査結果の概要>
■汎用エンプラ、スーパーエンプラ、機能性樹脂の世界市場
1,478万5,430トン(13.7%増)
~ xEV化や自動車電装化の進展による需要増加で市場拡大 ~
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋小伝馬町 社長 清口 正夫 03-3664-5811)は、新型コロナウイルス感染症流行の影響による景気後退のため2020年は落ち込むものの、電子機器や自動車、医療機器などの製造において必要不可欠であり、経済の回復とともに需要増加が期待されるエンプラ、機能性樹脂の市場を調査した。その結果を「2021年 エンプラ市場の展望とグローバル戦略」にまとめた。
この調査では、汎用エンプラ8品目、スーパーエンプラ21品目、機能性樹脂9品目の市場を調査・分析し、将来を展望した。
◆調査結果の概要
■汎用エンプラ、スーパーエンプラ、機能性樹脂の世界市場

数量ベースでの2019年の市場は、米中貿易摩擦の影響や自動車生産台数の減少により縮小した。2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行による景気後退の影響を受け、縮小するとみられる。2021年以降は、世界経済の回復やxEV化、自動車電装化の進展による需要増加で拡大していくとみられる。特に車載センサーの筐体やレンズ部分などでの採用増加が期待される。
汎用エンプラは、中国が市場全体の約4割を占めている。2020年は、新型コロナウイルス感染症流行の影響により世界各国が景気後退に陥った。いち早く回復に向かっている中国の需要は伸びるものの、多くの国では需要が落ち込み、市場は縮小するとみられる。
スーパーエンプラは、汎用エンプラと同様に中国での需要が伸びるものの、ほかの国では需要が落ち込んでいるため、2020年の市場は縮小するとみられる。
機能性樹脂は、新型コロナウイルス感染症の流行による景気後退の影響を受け、2020年は、すべての国において需要が前年を下回るとみられる。
◆注目市場
●PC(ポリカーボネート)
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2020年見込 |
前年比 |
2025年予測 |
2019年比 |
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4,010,000トン |
95.5% |
5,024,000トン |
119.6% |
PCは耐熱性、耐衝撃性、耐候性、寸法安定性、全光線透過率に優れ、屈折率の高い非晶性樹脂である。
2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行により多くの産業で生産活動が低調になり、需要が大幅に減少したことから、市場縮小が予想される。しかし、日常生活に必要な製品で広く用いられる樹脂であることから、今後は世界経済の成長や人口増加に伴い需要が増加し、市場は拡大していくとみられる。
●LCP(液晶ポリマー)
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2020年見込 |
前年比 |
2025年予測 |
2019年比 |
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45,100トン |
102.5% |
51,850トン |
117.8% |
LCPは耐熱性、剛性、難燃性、電気絶縁性、耐薬品性、流動性、寸法安定性に優れる樹脂である。
スマートフォンの5G通信対応による電子部品搭載数の増加や多眼化によるカメラモジュール搭載数の増加、5G通信投資に伴うサーバー向けでの需要増加、テレワーク普及に伴うノートパソコンの生産台数増加により、2020年の市場は前年を上回るとみられる。
2023年以降からは、ミリ波帯サービスへの対応でLCPフィルムの採用が本格化し、フィルム用の需要が大きい日本での販売増加が期待される。
●PSF・PPSF(ポリサルホン・ポリフェニルサルホン)
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2020年見込 |
前年比 |
2025年予測 |
2019年比 |
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27,490トン |
103.3% |
31,720トン |
119.2% |
PSFは耐熱性、寸法安定性に優れた樹脂である。PPSFは、ポリサルホン系樹脂の中でも最も上位のグレードに位置し、耐熱性や耐加水分解性、耐衝撃性、耐薬品性に優れている。
医療分野や食品容器分野で採用が広がっていることから、生産能力の増強や参入企業の増加により、市場は拡大している。
2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行に伴いフェイスシールドや人工呼吸器などの緊急生産が各国で行われたことで、医療分野向けが増加し、市場は拡大するとみられる。
今後は、各国の経済成長や新興国の生活水準の向上に伴い、医療や食品、住設、水処理膜向けの増加が期待される。
●COP・COC(環状ポリオレフィン)
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2020年見込 |
前年比 |
2025年予測 |
2019年比 |
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51,600トン |
101.6% |
72,800トン |
143.3% |
COPはノルボルネンのホモポリマー、COCはノルボルネンとエチレンのコポリマーである。共通する特徴として耐熱性や透明性に優れる点があげられる。
スマートフォンの多眼化による光学レンズ向けの増加やFPD用位相差フィルムでの採用増加で市場は拡大している。2020年は、新型コロナウイルス感染症の影響で食品包装などのパッケージ向けの需要が減少しているが、医療用品向けが特需により好調である。また、光学フィルム向けや光学レンズ向けの増加が続いており、市場は拡大するとみられる。
今後は、光学フィルムや光学レンズ、医療用品向けが引き続き増加するとみられる。また、新型コロナウイルス感染症流行の影響で減少しているパッケージ向けは、今後、モノマテリアル化の進展により増加が期待される。
●PAEK(ポリアリルエーテルケトン)
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2020年見込 |
前年比 |
2025年予測 |
2019年比 |
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7,100トン |
93.4% |
9,500トン |
125.0% |
2019年は、米中貿易摩擦による経済悪化で需要が減少し、市場は縮小した。2020年は、新型コロナウイルス感染症の流行により輸送機器向けが落ち込んでいる。中国の需要はいち早く回復に向かっているものの、他国の需要減少分を補うまでには至らないため、市場はさらに縮小するとみられる。今後は、自動車の電動化や軽量化の進展により、自動車での採用増加や医療向け需要が堅調に増えることから市場は拡大していくとみられる。
◆調査対象>
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汎用エンプラ |
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ポリカーボネート(PC) |
ポリアセタール(POM) |
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変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE) |
ポリブチレンテレフタレート(PBT) |
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ポリアミド6(PA6) |
ガラス繊維強化ポリエチレンテレフタレート(GF-PET) |
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ポリアミド66(PA66) |
超高分子量ポリエチレン(U-PE) |
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スーパーエンプラ |
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シンジオタクチックポリスチレン(SPS) |
ポリアリレート(PAR) |
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ポリアミド11・ポリアミド12(PA11・PA12) |
ポリサルホン・ポリフェニルサルホン(PSF・PPSF) |
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ポリアミド610・ポリアミド612(PA610・PA612) |
ポリエーテルサルホン(PES) |
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ポリアミドMXD6(PAMXD6) |
ポリエーテルイミド(PEI) |
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ポリアミド46(PA46) |
熱可塑性ポリイミド(TPI) |
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ポリアミド6T(PA6T) |
ポリアミドイミド(PAI) |
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ポリアミド9T(PA9T) |
ポリアリルエーテルケトン(PAEK) |
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ポリアミド10T・ポリアミド11T(PA10T・PA11T) |
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE) |
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ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート(PCT) |
溶融フッ素樹脂 |
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ポリフェニレンサルファイド(PPS) |
ポリベンゾイミダゾール(PBI) |
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液晶ポリマー(LCP) |
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機能性樹脂 |
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耐熱アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(耐熱ABS) |
ポリエチレンナフタレート(PEN) |
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透明アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合樹脂(透明ABS) |
ポリエステルエラストマー(TPC) |
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ポリメタクリル酸メチル(PMMA) |
ポリグリコール酸(PGA) |
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環状ポリオレフィン(COP・COC) |
バイオポリカーボネート(バイオPC) |
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ポリメチルペンテン(PMP) |
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