PRESSRELEASE プレスリリース
国内市場を調査
●ホワイトニング[スキンケア] 3,612億円(14.0%増)
シミ対策に加えて様々な機能訴求した多機能商品が需要を取り込み、市場をけん引
●モイスチャー[ベースメイク] 2,379億円(18.9%増)
美容液成分配合を訴求したファンデーションがヒットし市場が活性化
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、化粧品のカテゴリーごとに、ホワイトニング、アンチエイジング、アクネ対応といった注目機能別の最新動向や有望なコンセプトとして注目される市場を調査した。その結果を「化粧品市場トレンド横断分析 2025 機能分析編」にまとめた。
この調査では、スキンケア、ベースメイク、ボディケア、ヘアケアの4カテゴリーについて、薬機法で定める化粧品の効能の範囲と、ホワイトニング、アンチエイジング、敏感肌、スリミングなど広く認知されている呼称に基づいて複数の機能訴求に分類し、市場動向を分析するとともに注目商品の動向についてまとめた。
◆注目市場
●ホワイトニング[スキンケア]

ホワイトニングは、日焼けなどによるメラニンの生成抑制や、生成されたメラニンの排出を促進することで、シミ・ソバカスを予防することを訴求した化粧品を対象とする。
これまで、シミ・ソバカスといったピンポイントケアを訴求する商品が多かったが、近年、肌全体の色ムラを整え、均一なスキントーンや明るい透明感に導くケアの需要が高まっている。シミの生成メカニズムや肌内部の状態などに関する研究が進展し、メラノサイトの活性化抑制などによりシミができにくい肌に導く本質的なケアを打ち出した商品の投入も進んでおり、2025年の市場はさらに拡大するとみられる。
商品のバリエーションが広がるにしたがって消費者のホワイトニングアイテムの使用目的もさらに広がりを見せており、シミ対策に留まらず、肌荒れや抗炎症といった需要も広く取り込むことでスキンケア全体をけん引していくとみられる。
●皮脂・毛穴ケア[スキンケア]
![皮脂・毛穴ケア[スキンケア]](/press/upload/files/516617.png)
皮脂・毛穴ケアは、炭やクレイを配合し、毛穴の汚れや皮脂の吸着を訴求した商品の需要が高まって近年急拡大している。夏場の猛暑によって、メイク持ちを高めることを目的とした皮脂の過剰分泌抑制のニーズが高まっており、2024年は、その効果が期待されるアゼライン酸配合を大きく打ち出した商品がセルフブランドを中心に活発に投入された。2025年は、制度品系メーカーから、独自技術による毛穴の角栓の"溶解"を訴求した商品の投入が活発である。効果への期待感が高く市場をけん引するとみられる。
●ベースメイク

ベースメイクにおいては、モイスチャー(毛穴やシミ・くすみをカバーし凹凸のないキメの整った均一な肌色に導くことを訴求)の市場規模が最も大きく、全体をけん引している。
モイスチャーは、2023年に「SHISEIDO エッセンス スキングロウ ファンデーション」(資生堂)が、カバー力や化粧持ち(ラスティング効果)に加え肌のうるおいやツヤなどのスキンケア効果を訴求してヒット商品となった。これ以降、美容液成分を配合した"美容液ファンデ"の商品展開が増え市場が活性化した。
コロナ禍でファンデーションを使用しない"レスファンデ層"が増加したが、美容液ファンデーションの展開が増えたことで、肌の負担軽減やケアを重視するレスファンデ層のファンデーション回帰につながっている。ニーズとしてカバー力と美容液成分などによる"艶肌メイク"を重視する傾向が顕著であり、今後も市場は伸長するとみられる。
このほか、長引く猛暑や室内外の気温差で肌状態が急激に変化しやすい環境下で、皮脂過剰抑制のニーズも高まっている。従来は若年層を中心とした肌悩みであったが、40代以上でも皮脂崩れ防止を求める消費者が増加しており、Tゾーン用の部分用メイクアップベースやテカリ防止を訴求したフェイスパウダーが伸びている。
●ニードルコスメ

美容成分を微細な針状に固めたマイクロニードル技術を活用し、肌を刺激しながら成分を浸透させる化粧品である。種類・剤型は、部分用パックや美容液、クリームなどのスキンケアが主体である。そのほかボディケア(リップクリームなど)やヘアケア(スカルプケア用パッチなど)も規模はまだ小さいものの展開が増えている。
アンチエイジング効果を実感しやすい商品として50代から60代を中心に需要を獲得し、市場は拡大してきた。2023年から2024年にかけて、韓国コスメブランドが参入し、"痛いコスメ"としてSNSやメディアを通じて若年層の開拓が進んだことで市場は大幅に伸びた。また認知度向上も拡大を後押しした。
2025年は若年層を中心としたブームは落ち着いているが、美容医療に関心がある人が、化粧品と美容医療の中間の位置づけとしてニードルコスメを選択するケースが増えている。本来のターゲットである本格的なエイジングケアを求める中高年層向けのブランドが販路を開拓しているため市場は伸びるとみられる。
また新ブランドの参入も継続的に行われ、新たなマイクロニードル技術の特許出願などもみられる。将来的な需要拡大を見越し、今後も様々なブランドの参入が期待される。
◆調査結果の概要
■機能性化粧品の国内市場

市場は2021年以降、一桁台の成長が続いている。化粧品市場全体と同様に、ブースター美容液や角質ケアアイテムといったスペシャルケアアイテムの使用増加、成分重視のトレンドによる単価アップといった流れが、全体の50%以上を占めるスキンケアにおいて継続している。また、2024年から2025年にかけてはこのトレンドがヘアケアにも波及しており、プレシャンプーや髪の導入美容液といったケアアイテムの使用が増えている。
今後も市場は緩やかに拡大していくとみられる。主体となるスキンケアでは高齢者人口の増加により、様々なアンチエイジングへの潜在需要がさらに高まることが予想され、大手メーカーもアンチエイジングやホワイトニングに重点を置いて研究開発を進めている。また、肌内部の状態やトラブル出現のメカニズムの解析が進むことで商品の機能性向上が期待され、市場を後押しするとみられる。
◆調査対象
スキンケア-訴求機能
・モイスチャー(皮脂・毛穴ケアほか)
・ホワイトニング
・アンチエイジング
・敏感肌
・アクネ対応
-対象品目
・洗顔料/クレンジング
・化粧水
・乳液
・美容液/スポットケア
・モイスチャー
・パック
ベースメイク
-訴求機能
・モイスチャー
・ホワイトニング/UV
・アンチエイジング
・皮脂過剰抑制
・敏感肌
・アクネ対応
-対象品目
・メイクアップベース
・ファンデーション
・フェイスパウダー
ボディケア
-訴求機能
・モイスチャー
・UV(ホワイトニング)
・スリミング/マッサージ効果
・敏感肌
・フレグランス
-対象品目
・リップクリーム
・サンタン/サンスクリーン
・ボディシャンプー
・ボディクリーム/ローション
・バスプロダクツ
ヘアケア
-訴求機能
・モイスチャー&マイルド
・ダメージケア
・頭皮ケア
・アンチエイジング
・フレグランス
-対象品目
・シャンプー
・リンス/コンディショナー
・ヘアトリートメント
・女性用スカルプケア
・メンズスカルプケア
・メンズシャンプー/リンス
NEXT TREND
・ニードルコスメ
・クリーンビューティー
