PRESSRELEASE プレスリリース
特に日本や中国を除くアジア、中南米やアフリカの伸びが顕著
検査分野では、先進地域では遺伝子検査や病理検査などが、新興地域では各分野とも伸長
総合マーケティングビジネスの株式会社富士経済(東京都中央区日本橋 代表取締役 菊地 弘幸 03-3241-3470)は、新たな治療法の登場に伴う開発製品の発売、絶え間なく続く改良製品や高付加価値化製品・サービスの市場投入、新興国・地域の人口増加や経済発展で増加する検査需要などにより拡大する臨床検査の世界市場を調査した。その結果を「2026年版 臨床検査ビジネス/ソリューション企業戦略アナリシス」にまとめた。
この調査では、参入する国内外の主要・注目企業153社の販売動向や開発動向、アライアンス状況、事業戦略などをケーススタディし、世界の臨床検査市場・ビジネスの現状を把握、将来を展望した。
◆調査結果の概要
■臨床検査の世界市場

臨床検査の世界市場は、2025年に前年比1.5%増の1,021億ドルとなった。2030年には1,144億ドルが予測される。
国・地域別にみると、特に日本や中国を除くアジア、中南米やアフリカなどで伸びが高くなる。日本は、高齢化が進むことでがん関連の検査が増加するが、人口が減少することから市場は横ばいとなる。中国は、バイ・チャイナ政策により中国国内の中国企業シェアが拡大、医療機関の集中調達政策で単価が下がり、市場の伸びは鈍化するものの拡大する。その他アジアは、人口増加や経済発展により、生活習慣病や感染症、がんなどに関連する検査を中心に需要が高まっている。北米は、糖尿病患者が増えており、関連検査の需要が高く、近年ではCGM(持続グルコースモニタリングシステム)需要も急速に高まっている。ゲノム検査企業も多く登場しており、市場成長のドライバーとなっている。欧州は、糖尿病をはじめとする生活習慣病患者が急速に増加しており、関連する検査の需要が伸びている。その他、工業国として成長したブラジルやメキシコ、人口14億人超のアフリカなどでは検査に対する潜在需要が高く市場拡大が期待される。
検査分野別にみると、免疫血清検査の市場規模が最も大きい。また、先進地域では遺伝子検査や病理検査などが、新興地域では各検査分野とも伸びるとみられる。免疫血清検査は、新型コロナウイルス検査のウエイトが高い。新型コロナウイルス感染症の流行収束後は需要が大きく縮小したが、症状の似たインフルエンザとの鑑別需要の高まりから、需要は回復に向かっている。遺伝子検査も新型コロナ収束後に大きく落ち込んだが、新型コロナ流行時に医療機関が導入した遺伝子検査装置に向けた感染症の多項目測定パネル検査の登場などがあり、需要は回復に向かいはじめている。病理検査は、がん患者の増加に比例して需要が増加している。新たな抗がん剤の登場に合わせてコンパニオン診断薬(治療薬の効果判定、または副作用リスクを予知するための検査薬)が発売されており今後も市場拡大するとみられる。
◆調査対象
調査対象品目・体外診断薬(検査薬)および装置(検査装置。前処理装置や搬送機器などを含む)
ケーススタディ
・臨床検査ビジネスに参入する主要・注目の日本企業・外資系企業153社
